もっと自己受容しよう!『自分でできる対人関係療法』

ガル山
ガル山

おこんにちは!ガル山(@GaruGaru_nyaaan)です!

今日は念願叶って読めた『自分でできる対人関係療法』について書きたいと思います。

著者 水島広子先生とは

慶応義塾大学医学部卒業、同大学院修了(医学博士)。
摂食障害、気分障害、トラウマ関連障害、思春期前後の問題や家族の病理、漢方医学などが専門。「対人関係療法」の日本における第一人者。

アティテューディナル・ヒーリング・ジャパン(AHJ)代表、対人関係療法専門クリニック院長、慶応義塾大学医学部非常勤講師など。

先日ご紹介した『それでいい。』の著者でもあります。

対人関係療法って何?

対人関係療法とは、人間関係を『第一層 重要な他者(親、家族、配偶者恋人など)』「第二層 友人、親戚』『第三層 仕事の関係者など』と分けて考え、さらに、重要な他者との関係のうち、「現在の」対人関係を扱うのが大きな特徴です。

過去の問題を話し合うのではなく、目の前の対人関係に焦点をあてます。

対人関係療法では、本人のパーソナリティがどんなもので、対人関係にどのような影響を及ぼしているかを認識しようとはしますが、パーソナリティを変えることを治療目的とはしません。(認知行動療法との大きな違いだとわたしは感じました)

つまり、性格を変えてポジティブに!などというものとは一線を画しています。
それでいい。と自分を認めたうえで、対人関係の問題にのみ焦点をあて、パーソナリティを理解し、本人の対人関係のありようを考えていこうとします。

またうつ病の発症前後の問題を研究すると、対人関係の問題を背景にうつ病を発症する人が多いこと、そして うつ病になると身近な対人関係にも歪みが生じることがわかってきました。
こうした研究結果から、対人関係に焦点を当てる治療法として確立されたということになります。

内容はどんな感じ?

対人関係療法では問題を主に4つのテーマに分類しています。

  • 大切な人を失ったとき
  • 「重要な他者」とのあいだで、期待のズレなどが問題になっているとき
  • 自分の役割の変化にうまく対応できないとき
  • 親しい人間関係をつくれない、あるいは維持できないとき

これを第4章~第7章にかけて、具体例をもとに解説しています。

興味深かったのは対人関係療法のコミュニケーション分析という技法でした。
自分にとってストレスの原因になったと思われるような状況でのコミュニケーションを、一言一言振り返ってみるというものです。

例えば、太字が悪いコミュニケーションの例です。

私「お連れ合いは、イクジさんが悩んでいるということを知っているんですか?」

イクジさん「そう思いますよ。私、ここのところ家では笑顔も出ませんから。食欲もなくて痩せたし」自分の気持ちが相手に伝わったと思い込んでいる

私「言葉では伝えていないんですか?」

イクジさん「言葉でって、子供を虐待しているなんて言えるわけないでしょう」

私「先ほど、仕事が忙しいから悩みを聞いてくれないとおっしゃいましたが、聞いてくれなかったのはどんなときだったのですか?」

イクジさん「この前、思い切って、『私はよい母親ではないような気がする』って言ったんです。曖昧で間接的なコミュニケーション)。そうしたらまともに取り合ってくれなかったんです」

(中略)

イクジさん「ああ、やっぱりこの人は私の悩みなんて聞きたくないんだな、と思ってあきらめました」(相手の言い分を理解したと勝手に思い込む

私「そう伝えたのですか?」

イクジさん「いいえ、言っても無駄だと思ったので、何も言いませんでした」(沈黙、つまりコミュニケーションの打ち切り

このようにひとつひとつの事例で具体例を挙げ、コミュニケーションの問題点について解説しています。

それでいい。の時にも書きましたが、認知行動療法が合わなかった人にもおすすめしたい本です。

わたしの信条に言葉にしないと伝わらないというのがあるのですが、対人関係療法に出会ってからその考えがより深まりました。
阿吽の呼吸なんて嘘です。まず言葉にして伝える、無理なら手紙を書く、そういったことを教えてくれる本でした。

 

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