
おこんにちは!ガル山(@GaruGaru_nyaaan)です!
今日はわかってるようでわかってない、WAISの結果についての話をしたいと思います。
ぜひご覧の皆さんもわたしと一緒に読み解いてみましょう!
それでは本編いってみよう!!
そもそもWAIS受けたあとどうしてる?
みなさんはWAIS受けた後どうしました?
わたしはまだ受け入れがしきれていなかったので、自分より低い数値の人を見つけては安心するための材料にしてました(最低)
はい、汚い人間ですガル山は!
実際どの数値が低くてどの数値が高いとどうなのかとか、数値同士の関係性とかわかってる方います?
わたしは診断後3年も経つのにわかってません。
ということでWAIS-Ⅳの結果を紛失したので()、古い方のWAIS-Ⅲの結果を元に読み解いていきたいと思います。
WAIS-Ⅳの結果で覚えてる数値はそっちを使用します。
ガル山の各IQと群指数
知的水準
- 全検査IQ…116
- 言語性IQ…106
- 動作性IQ…120
群指数
- 言語理解(VC)…109
- 知覚統合(PO)…106
- 作動記憶(WM)…100
- 処理速度(PS)…113
下位検査
- 単語…14
- 類似…13
- 知識…8
- 理解…13
- 算数…8
- 数唱…10
- 語音整列…12
- 絵画配列…16
- 絵画完成…10
- 積み木模様…13
- 行列…10
- 符号…12
- 記号…13
となっております。

正直IQと群指数だけみるとグレーゾーンっぽいんですが、下位検査の数値がガタガタなのと、成育歴もヤバくて診断に至ってる感じです。
発達障害と診断される基準は?
言語性IQと動作性IQの差を「ディスクレパンシー」といい、15以上ある場合に発達障害の疑いありとなります。
ただ、みなさんディスクレンパシーばかり気にしていますが、実はディスクレパンシーよりも重要なのは群指数や下位検査項目の点数の差です。
健常者の場合、群指数の差は15以内におさまります。
群指数の差が15以上の場合発達障害の疑いありとなります。
下位検査項目の点数の差も、健常者の場合5~6以内にだとされてます。
点数の差が6以上の場合発達障害の疑いありとなります。

わたしの場合ディスクレンパシーは大してないけど、下位検査の一番低い知識・算数が8点、一番高い絵画配列が16点と、8点も差があるんだよね。
だから発達障害と診断されたんだねぇ。
WAIS-Ⅲ そもそもIQって何?
IQの分布
IQとは同世代の集団においてどの程度の知的水準にあるかを測るもので、相対的な評価なんですね。
- 知的障害…~69
- 境界域…70~79
- 平均の下…80~89
- 平均…90~109
- 平均の上…110~119
- 高い…120~129
- 特に高い…130~
という分布になってます。
全検査IQとは?
「言語性IQ」と「動作性IQ」から算出される全体的な知的水準を表すIQです。
言語性IQとは?
耳から得た情報を処理する能力や、言葉で考え、表現する能力のIQです。
育ってきた過程や勉強での影響がでやすいとされています。
動作性IQとは?
目から得た情報を処理する能力や、非言語的な知識や空間把握をする能力のIQです。
後天的な要素の影響を受けにくいとされています。
WAIS-Ⅲ 下位検査とは?
点数は19点が満点で、平均が10点になります。
8点以上11点以下が「平均」で、14点以上を取ればその能力が「高い」となります。
下位検査の内容
- 単語…単語の意味を答える
- 類似…2種類の単語の類似点を答える
- 知識…一般知識の問題に答える
- 理解…常識に関する問題に答える
- 算数…算数の問題に暗算で答える
- 数唱…耳で聞いた数字を復唱する
- 語音…耳で聞いた数字や五十音を復唱する
- 絵画配列…イラストをストーリー順に並びかえる
- 絵画完成…イラストを見て、そのイラストに足りない部分を指摘する
- 積み木模様…見本と同じ模様を積み木で作る
- 行列推理…一部が空欄の図に当てはまる図を探して当てはめる
- 記号探し…見本の記号をたくさんの記号の中から見つける
- 符号…符号を見本通りに書き写す
- 組み合わせ…パズルを組み合わせて見本と同じ形を作る
下位検査の意味
- 単語…勉強で得た知識や理解のレベル、また語彙の表現力
- 類似…概念を理解し、推理する能力(水とお湯の違いはなんですか?など)
- 知識…それまでの人生で得た一般的な知識
- 理解…抽象的な社会的な慣習、規則、経験を扱う能力
- 算数…算数の問題を暗算する集中力
- 数唱…注意力・集中力
- 語音…注意力とワーキングメモリ
- 絵画配列…論理的思考、順を追って推理する力、社会的な見識
- 絵画完成…目で見て細部を素早く把握する能力
- 積み木模様…目で見た抽象的な視覚刺激を分析して統合する能力、問題解決能力
- 行列推理… 新しい場面への適応に必要な能力、視覚性知能、空間に関する能力
- 記号探し…作業効率や集中力に関する能力
- 符号…視覚的な認知やスピードに関する能力
- 組み合わせ…目で見たことの分析力、統合、組み立てする能力

以上のことから考えると、ガル山は…
『論理的思考、順を追って推理する力、社会的な見識や勉強で得た知識や理解のレベル、また語彙の表現力は強い』
『算数の問題を暗算する集中力とそれまでの人生で得た一般的な知識は弱い』
ってことになるね。なるほどねえ。
群指数の算出方法
群指数は以下の下位検査の結果で算出されます。
- 言語理解…単語・類似・知識
- 知覚統合…絵画完成・積木模様・行列推理
- 作動記憶…算数・数唱・語音
- 処理速度…記号探し・符号
理解・絵画配列・組合せは群指数の算出には使われません。

わたしの一番高い絵画配列は使われないのかよ…。
WAIS-Ⅲ 群指数とは?
言語理解(VC)
言語理解は語彙の多さや言葉で説明する力などを測るものです。
これまでの経験や学習などの結果が反映されやすい性質があります。
言語理解が高い人の特徴
言葉での説明が得意で語彙が豊富。
学校の勉強も得意な傾向があるため、勉強ができる人はここが高く出ます。
ただし言葉での説明が得意=コミュニケーション能力が高い ということではないので注意。
言語理解が低い人の特徴
言葉の意味を正しく理解せずに使ったり受け取ったりしてコミュニケーションに難がでたりすることがあります。
言葉での説明よりも図やイラストを使ってもらうと良いです。
知覚統合(PO)
目で見た情報を元に論理的に物事を考える力を測るものです。
新しい情報への適応に必要な能力もここに含まれます。
ひらめき力のようなものもここに入ります。
知覚統合が高い人の特徴
目からの情報を整理したり、推測したりすること、空間把握や図形の問題が得意だったりします。
論理的で頭の回転が速い人が多いです。
常識があって空気を読むことも得意です。
知覚統合が低い人の特徴
目からの情報を捉えることが苦手です。
図や表が入った説明よりも、言葉での説明の方が向いています。
知覚統合が低いからと言って論理的な思考が苦手なわけではありません。
考えるのに時間をかけるタイプの人も得点が低くなることがあります。
作動記憶(WM)
耳から入った情報を短時間記憶したり、その情報を頭の中で整理しながら考える力を測るものです
作動記憶が高い人の特徴
例えば暗算など、耳で聞いたことを頭の中で整理して考えるのが得意です。
複数の口頭指示(例えば「〇と△と□ください!」とか)を覚えているのも得意。
人の話を聞きながら自分の考えをまとめるのも得意です。
短時間の集中力もあります。
作動記憶が低い人の特徴
耳からの情報を覚えておくことが苦手です。
口頭での指示が覚えられない、電話対応が苦手だったりします。
処理速度(PS)
単純作業を素早く正確に行えるか測るものです。
処理速度が高い人の特徴
目で見た情報を多く処理することができ、単純作業を素早く行うことが得意です。
器用な人が多く、細かい作業も短時間でこなせるタイプです。
処理速度が低い人の特徴
単純作業がゆっくりめだったり、スピードは普通でもケアレスミスが多かったりします。
「書く」こと自体が苦手だと、この指標が低く出る場合があります。
学生時代にノートをとるのが苦手だった人はいませんか?
パソコンで入力するようになることで苦労が解消されることもあります。
WAIS-Ⅲでわかること
以上のことから、WAIS-Ⅲを受けることで自分の得手不得手を測ることができます。

ガル山の場合単純作業や細かい作業は得意だけれど、耳から聞いたことを覚えておいたりすることが苦手ということになります。
皆さんはいかがでしたか?
受けたままになっているWAIS-Ⅲ、一度読み返して自分の弱みや強みを考えてみる機会を作ってみてもいいのではないでしょうか。
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